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言語聴覚士の取り組み

医療法人芝蘭会 今村病院
〒870-0022 大分県大分市大手町3-2-29

TEL.097-532-5181

FAX.097-533-0116

病床数60床
▶急性期一般入院料
▶地域包括ケア入院医療管理料
▶回復期リハビリテーション病棟入院料

言語聴覚士(ST)とは

言語(言葉)に障害を持つ人に、
その障害にある機能の評価に基づき、それによって生じる社会生活上必要とされるコミュニケーション及び、嚥下(飲み込み)の障害に対してアプローチを行う専門職です。

リハビリテーションの対象

1.失語症

脳卒中等により、脳の言葉を司る部分に異常が起こり話す・聞く・読む・書く面に支障が生じる。
相手の話を理解できない、伝えたい言葉が上手く出てこない
文字や文の意味を理解できない、文字や文が読めない・書けない

2.構音障害

脳卒中等により、唇・顎・舌・喉に異常が起こり
はっきりとした発音ができない・呂律が回らないといった症状

※構音障害の場合は、相手の言っている言葉が理解でき、自分も適切な返事が頭の中で分かっている為、
 文字でのやりとりは可能です。

3.摂食嚥下障害

脳卒中による舌・唇等の麻痺、また加齢による口・喉の筋力低下により、
むせる・食後痰が絡む等の症状

4.高次脳機能障害

脳卒中や頭部外傷等により、脳が部分的に損傷を受けたために起こる障害

※注意障害   :注意力・集中力の低下
 記憶障害   :新しいことが覚えられない・以前の事を思い出せない
 遂行機能障害 :日常生活や仕事内容を整理・計画・処理する一連の
         作業が難しくなる
 社会的行動障害:感情や行動を自分で調節するのが難しくなる

当院での主なリハビリ内容

摂食・嚥下のリハビリ

訓練内容(摂食・嚥下のリハビ)
脳卒中後遺症・加齢による嚥下(飲み込み)の機能が低下した方々に対して食べる・飲み込む機能の向上訓練や、栄養士・看護師と協力して嚥下評価に基づいた誤嚥しにくい食形態の提供や食事姿勢、介助方法の工夫等による安全で楽しみとなる経口摂取獲得への対応を行っています。

発声・発語のリハビリ

訓練内容(発声・発語のリハビリ)
脳卒中後遺症等により、呂律が回らず、相手に言葉が伝わりにくい等の症状がある方々に対して、口の運動訓練や発話方法の工夫を行い、円滑なコミュニケーションの獲得を図っています。


ペーシングボードの使用例

≪ペーシングボードとは・・・≫
話す速さを遅くすることで言葉をはっきりさせる道具です。
話す際に、ペーシングボードのスロット(色のついているところ)を指で下から上になぞりながら1つ1つの音を声に出していきます。

・重度の方
1つ1つの音を出すたびに指でスロットを下から上になぞっていきます。
・中等度の方
単語を文節ごとにスロットを下から上になぞっていきます。

ST室便り

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