管理栄養士コラム
【第25回】からだの不調を整える“里芋〟
2021-10-19

一般的には9~10月が里芋の旬です。種類も多いのでそれぞれ旬に多少の違いがあります。
主に流通している石川早生、土垂、セレベス、八頭、頭芋など種類があり、茎は〝ずいき〟と呼ばれ「いもがら」として食べられ、里芋には沢山の栄養効果が期待されています。
〖むくみや高血圧に効くカリウムがたっぷり!〗
里芋にはカリウムが豊富に含まれています。カリウムは体内の水分量を適切に保つために
重要な働きを持つ栄養で過剰なナトリウムの排泄に効果があります。そのため、カリウムを摂るとむくみや高血圧の予防・改善が見られます。さらに筋肉の収縮を正常に保つ作用もあります。
〖美肌・美髪に効く銅がたっぷり!〗
里芋にはミネラルの一種である銅が多く含まれています。銅にはエネルギー代謝に必要な多くの酵素の原料となります。また骨や皮膚、血管壁を健康に保ち、美肌に欠かせないコラーゲンの生成効果もあります。さらに美しい黒髪のメラニン色素を作り出す材料にもなります。
〖貧血予防に効くモブリデン!〗
里芋にはモブリデンという栄養素が含まれています。肝臓に貯蔵されている鉄分の利用を促し、造血作用があるため、貧血予防に効果があります。また食道がんの予防効果や尿酸の生成を促す効能があり、キサンチンオキシダーゼなどの補酵素となる働きがあります。
〖便秘に効くマンナン!〗
里芋に含まれるマンナンは食物繊維の一種で、便通を促してくれるので、排便でいきむときの血圧上昇を予防になります。更に腸の周囲に集まる免疫細胞を活性化させるので、様々な生活習慣病の予防にもなります。
いも類の中で低カロリー・低糖質なので、ダイエット中の方にはじゃが芋やさつま芋料理の代わりに里芋を使うのもおすすめです。
☆オススメレシピ☆
『里芋の唐揚げ』
(材料)2~3人分
里芋 … 中3個
めんつゆ … 大さじ2
にんにく … 1片
片栗粉 … 大さじ2
揚げ油 … 適量
(作り方)
① 里芋は良く水洗いして、皮をむく。食べやすい大きさに切り、水にさらす。
② にんにくはみじん切りにする。
③ さらした里芋はザルにあげて水気を拭き取り、ビニール袋にいれ、みじん切りの
にんにくとめんつゆも一緒に入れ、軽く揉み15分程度漬けておく。
④ 下味をつけた里芋に片栗粉をまぶし、油で揚げる。竹串を刺してスッと通れば、
完成。
